News

PEDroスケールトレーニングプログラム

このプログラムはPEDro採点者を養成するためのものです。各PEDroスケールに対する定義、詳しい説明、参考文献、よくある質問、例と練習が含まれています。このプログラムにアクセスするためにはパスワードが必要です。 PEDroスケールトレーニングプログラムは、現在のところ英語のみで可能です。 PEDroスケールトレーニングプログラムに参加。  

私たちについて

PEDro Partnershipは、小規模な臨床家とアカデミック理学療法士により1999年に設立されました。PEDroは「University of SydneyとSydney Local Health District から成るInstitute for Musculoskeletal Health」が制作しています。PEDro Partnershipの役目は、最良なエビデンスの臨床応用を推進し、理学療法の効果を最大限に活かすことです。は、「有効的な理学療法は患者主体で予防に重点を置き、安全で熟練した技術を有し、最良なエビデンスに基づいて、効率的に管理されていること」であるとPEDro Partnershipは考えます。 PEDro Partnershipは非営利団体で、理学療法研究や効果的な理学療法の実施を促進するために、以下の方々と協議しています: (World Physiotherapy 組織メンバーを含む)専門家組織 理学療法サービスを受けるもの(サードパーティー、労働者災害補償取締機関と保険会社、健康保険組合を含む) 理学療法の提供者(理学療法学科、健康分野の機関、個人開業家を含む) 理学療法登録免許機関 理学療法教育プログラム 消費者の利益を示しているグループ。 一般の理学療法の臨床では、最良のエビデンスを用いて治療評価を行うには様々な障害があります。PEDro Partnershipはこれらの障害を克服するための幅広いサービスを提供します。 エビデンスへのアクセス:PEDro Partnershipは、Physiotherapy Evidence Database (PEDro)とDiagnostic Test Accuracy Database (DiTA)を管理しています。PEDroは理学療法に関する無作為化対照試験、システマティックレビューやエビデンスに基づく臨床ガイドラインなどのデータベースです。DiTAは、理学療法に関連する診断検査の精度に関する一次研究とシステマティックレビューのデータベースです。どちらも理学療法士などが、治療効果や診断テストの精度についての最良のエビデンスに迅速にアクセスできるように開発されています。 批判的な評論:PEDroに索引付けされた臨床試験は、PEDroスケールを用いて質の評価が行われます。PEDro …

Read more

PEDro統計

2022年2月7日に更新されたPEDroの内容の解析は、こちらのページです。これらのデータは毎年更新される予定なので、次回の更新は2023年2月を予定しております。 PEDroは2022年2月7日の時点で53,801本の無作為臨床試験、システマティックレビューと臨床実践ガイドラインを網羅しています。内訳としては、41,362本の臨床試験、11,737本のレビュー、702本のガイドラインです。以下のグラフは臨床試験、レビューとガイドラインの累積数を表しています。 PEDroインデックスは、全領域の理学療法に関する試験やレビュー、ガイドラインを網羅しています。以下のグラフは、各理学療法領域の臨床試験、レビューやガイドラインの累積数を表しています。最も臨床試験、レビューやガイドラインがあるのは、筋骨格系と心肺系理学療法分野でした。注)このグラフでは、53,159本の既にコード化されている論文を元にしています(642本のデータは、コード化途中です)。各臨床試験、レビューやガイドラインは1つ以上の理学療法の領域のコードが割り当てられる場合がありますので、このグラフ上の合計報告数は53,159本以上だと考えられます。 PEDroに索引付けされている臨床試験は、「PEDroスケール」と呼ばれるチェックリストに基づいて評価されます。PEDroスケールは、内的妥当性があり、なおかつ結果を解釈可能にさせるための十分な統計情報を持ち合わせている臨床試験を迅速的に確認するために開発されました。各臨床試験は10点満点で評価されています。以下のグラフは各PEDroスコアの論文数を表しています。PEDroスコアの平均は5.2で、標準偏差は1.6です。39%の臨床試験が6以上のPEDroスコアで、中程度から高いクオリティーです。注)このグラフは40,720本の既にコード化されている論文を元にしています(642本のデータは、PEDroスコアの評価中です)。 以下のグラフは各PEDroスケール毎の条件を満たしている割合です。大部分の臨床試験が、無作為化(97%)を行い、群間比較(94%)と平均とばらつき度合い(91%)を報告しています。被験者の盲見化(6%)や治療者の盲見化(2%)、割付の隠蔽化(28%)やintention to treat分析(28%)はほとんどの臨床試験で行われていません。注)このグラフは既にコード化されている40,720本の論文を元にしています(642本のデータは、PEDroスコアの評価中です)。 PEDroの臨床試験、レビューやガイドラインの索引付けは、特定の言語に限定されていません。以下のグラフは、出版物の言語によるデータ数を表しています。合計28言語のデータが確認されました。英語での発表が最も多く(全報告書の91.5%)、次いで中国語(4.1%)、ドイツ語(1.0%)、スペイン語(0.7%)でした。 2021年PEDroは4,247,892回使用されていました。これは、新しい検索が平均して7秒に1回行われていたことになります。以下のグラフは、2021年の各月で新しいPEDroの検索が行われた数を表しています。 PEDroは215カ国以上の人々に利用されていました。特に利用者数が多い5つの国は、以下の通りです。 25%ブラジル 7%スペイン 7%アメリカ合衆国 6%オーストラリア 5%フランス 2021年に行われたPEDro検索のヒートマップは以下の通りです。 PEDro統計のダウンロード 圧縮pdf file (PC/MAC)をダウンロード

連絡先詳細

Institute for Musculoskeletal Health The University of Sydney と Sydney Local Health District PO Box M179, MISSENDEN ROAD NSW 2050, Australia fax: +61 2 8627 6262

リンク

このページは役に立つウェブサイトへのリンク集です。下記のリンクを試してみてください。 ヘルスケアのためのエビデンスリソース 特定の分野のエビデンス・リソース 特定の地域におけるエビデンスのデータベース 根拠に基づく実践に関する資料 消費者向け資源 ヘルスケアのためのエビデンスリソース コクランライブラリー コクラン・システマティックレビューは、医療的介入効果に関する最も優れた資料です。コクランライブラリーのシステマティックレビューの全文に無料アクセスできる国もあります。Evidently CochraneはUKコクランセンターにより、コクランライブラリーで発行された健康に関するエビデンスを共有するために作られたブログです。理学療法に関するコクラン・システマティックレビューの要旨はPEDroデータベースに再録されています。コクラン共同研究の詳細については、コクラン共同研究のホームページ、コクランセンターのサイト(コクランジャパン など)、またはコクラン・リハビリテーションのサイトを参照してください。 National Institute for Health Research (NIHR) Evidence そして Database of Abstracts of Reviews of Effects (DARE) NIHR Evidenceでは、2015年から現在までに発表された新しい研究のサマリーを作成しています。2015年以前にDAREサイトにはシステマティックレビューの質に関する方法論の簡単な解説が添えられています。PEDroに網羅されているシステマティックレビューの中にはDAREの解説が含まれているものがあります。高度な検索の結果ページをご参照下さい。 Turning Research into Practice (TRIP) database …

Read more

チュートリアル

これらのPEDroチュートリアルを使って、エビデンスに基づいた実践のスキルを高めることができます: どのように臨床的な質問をするか その研究結果は妥当か? その治療は臨床的に有益か? 1. どのように臨床的な質問をするか 臨床研究の検索を開始する前に、答えを得るためにどのような質問が適切かを考えることに時間をかけることが大事である。この理由として、質問を適切に構成することで望んでいる適切な答えを見つけることがより簡潔になるからである。このビデオチュートリアルはどのようにPICO(Patient(患者)ーIntervention(介入)ーComparison(比較対象)ーOutcome(評価項目))を決定するのを説明している。 2. その研究結果は妥当か? 低出力レーザーは外側上顆炎の治療に有効だろうか?ストレッチングは脳血管障害後の拘縮の進行を予防できるのだろうか?フラッターバルブの使用により、手術後の呼吸器合併症を軽減できるのだろうか?それらの問いに対する厳密な回答は、適切にデザインされ、適切に実施された臨床試験によってのみ得られます。残念ながら文献の中には、妥当な結論の適切な臨床試験と、妥当でない結論の不適切な臨床試験があります。読者はこれらを区別できなくてはなりません。このチュートリアルでは、妥当性のある臨床試験(または方法論的フィルター)の重要な特徴を挙げています。 理学療法の効果を決定することを目的とした研究には、ある症状を有する集団を集めて、治療前後の症状の重症度を測定しただけのものもあります。対象者が治療期間中に改善した場合、その治療は有効であったといわれます。このような方法論では、治療効果の十分な根拠を提供することはほとんどありません。なぜなら、その観察された改善は治療によるものであり、自然治癒や統計的な回帰(対象者の状態のばらつきの結果として、単に時間経過とともにより「極度」でなくなってしまうという統計的現象)、プラセボ効果、あるいはホーソン効果(対象者が、調査者がどのような結果を求めているかということを考慮することで結果が向上する)といった剰余変数によるものではないということが不確かなためです。これらに対する唯一の対処法は、対照群を設定し、治療を受けた対象者と治療を受けなかった対象者間の結果を比較することです。 比較試験の論理は、平均的に、剰余変数が治療群と対照群の両方に同程度作用するはずであり、試験終了時おける群間の違いはすべて治療によるものであると考えられるところにあります。一例として、多くの急性腰痛は治療しなくても、自然かつ急速に良くなることはよく知られており、対象者が治療過程において改善したことを示すだけでは、治療の効果を論証することにはなりません。治療群が対照群よりも改善したことを示した比較研究は、改善は治療によるものだという強い根拠となります。なぜなら、自然治癒効果は治療群と対照群の両方に作用するはずだからです。治療群が対照群よりも改善したという結果は、対象者の回復には自然治癒以外の要因があることを示しています。注)比較研究においては、対照群はどのような治療も受けないということではないということに注意してください。多くの場合、比較研究では、一般的な治療を受ける対照群と一般的な治療に加え、更なる治療を受ける実験群の間での比較が行われます。もしくは、一般的な治療を受ける対照群と、新しい治療を受ける実験群と比較する試験もあります。 重要な点は、治療群と対照群が類似している限りにおいて、対照群の役割は剰余変数の交絡因子を除外するだけであるということです。治療群と対照群が治療を受けるかどうかの違いを除いて、すべての点で同一であるときに初めて、実験者はその試験の終了時における群間の違いが治療によるものであると断言できるのです。臨床では、対象者を無作為に治療群と対照群に割りつけることによって可能になります。このことにより、自然治癒等の背景因子の効果は群間での違いがないと言えます。実際、対象者が無作為に割りつけられている場合、治療群と対照群の違いは治療による差か偶然による差かに限られ、もしその差がが十分に大きければ統計的検定によって偶然による差を除外することができます。注)この方法においてのみ、治療群と対照群の比較が可能であるということに注意してください。 対象者が無作為に割りつけられている場合でも、治療効果(あるいは効果の無さ)が観察者のバイアスによって歪められているのではないことを確認する必要があります。このことは、研究者が治療の効果を信じている場合に治療結果を無意識に歪めてしまう可能性に関連しています。観察者に「ブラインド」する、つまり結果を測定する人物が、対象者が治療を受けたかどうかを知らない状態にしておくことによってそのバイアスを防ぎます。患者と治療者にも、割り付けられた群を知らせていないことが一般的には望ましいとされます。患者がブラインドされている場合には、観察された治療効果がプラセボ効果やホーソン効果によるものではないと言えます。治療者のブラインドは、困難または不可能であることも多いですが、治療者が治療の有効性について知らされていない場合(例えば、低出力レーザーの臨床試験において、その器具が放射しているのがレーザーなのか色つきの光線なのかを知らされていないような場合)、治療効果は治療者の治療に対する意識によるものではなく、治療そのものである可能性ということができます。 臨床試験の途中で参加をやめてしまう対象者がいることにも、注意すべきです。というのも、この途中棄権は研究結果を歪めてしまう恐れがあるからです。もし、対照群の対象者が研究期間中に症状が悪化したために別の治療を求めて参加をやめてしまった場合、そのことによって対照群の平均結果が本来よりも良くなってしまう可能性があります。逆に、ある治療が対象者の症状を悪化させてしまい、その人が参加をやめてしまった場合には、その治療は本来よりも効果的に見えてしまう可能性があります。このように途中で参加をやめてしまう対象者がいると、臨床試験の有効性が不確実になってしまうのです。もちろん途中でやめてしまう参加者が多ければ多いほど、不確実性は増します。大まかに言うと、対象者の15%以上が棄権した場合、その研究結果には大きな欠陥がある可能性があります。途中で棄権した対象者の数を報告しない筆者もいますが、確立した科学的原則「推定有罪」に基づいて、そのような研究は無効である可能性があるとみなされます。 妥当な臨床試験とは: 対象者が無作為に治療群と対照群に割り付けられていること 観察者のブラインドがされていること。可能であれば患者および治療者もブラインドされていることが望ましい 途中で参加を辞める対象者が少ないこと。 これから理学療法の臨床試験を読むときには、これらの条件を満たしているかどうかを確かめてください。一般的に、以上の条件を満たしていない臨床試験は無効であるか、治療効果の有無に関する強いエビデンスとはみなされるべきではありません。これらの条件を満たす臨床試験は、注意深く読み、その結果をしっかりと覚えておくべきです。 臨床試験の妥当性評価についてもっとお知りになりたい場合は、 Guyatt GH, Sackett DL, Cook DJ, et al. Users’ guide to the medical literature: …

Read more

PEDroニュースレターに登録して最新情報を受け取る